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アカモズ研究

​アカモズの渡り研究

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​日本の動物は大陸から渡ってやってきたといわれています。

氷河期には日本列島は朝鮮半島と陸続きになっていたので、その時に陸地を渡ってやって来たと考えられています。陸地を歩く動物やほとんど空を飛べないキジのような種では受け入れられるシナリオです。しかし、飛翔力があり移動能力に優れた鳥たちはどうでしょうか。空を飛べるからこそ可能になった、鳥たちの移住経路があったのではないか?私たちは渡り鳥の渡り行動を使ってこの問いに答えられるのではないかと考えています。

その出発点として、日本に夏鳥として越冬地からはるばる渡ってくるアカモズの渡り経路の研究をしています。

アカモズの渡り研究は鳥の進化を辿るためだけでなく、保全にも有効です。かつては全国に普通種として分布していましたが現在は北海道や長野県など一部の地域にのみ分布する希少種になってしまいました。このような減少には、繁殖地である日本だけでなく、冬を過ごす越冬地や渡りの途中立ち寄る中継地の環境変化など、複数の要因が関わっていると考えられます。そこで現在、アカモズの渡りを明らかにするためにジオロケーターという渡り追跡装置を装着し、渡りルートを調べています。ジオロケーターは光を感知できる装置で(上写真の赤矢印)、日の出・日の入り時間を計測することで渡っている場所が推定できます。まだ結果はお見せできませんが、アカモズの進化や保全に関連した新事実が分かってきました。

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