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島には島でしか見られない固有種が多く存在しています。そんな島の固有種も、もとを辿れば大陸など広い本土(Mainland)に住んでいた生物がたまたま偶然島にやって来たことに始まります。ではなぜ本土からやって来た生物は、固有種になれたのでしょうか?この疑問に答えるには、最近本土から島に自然にやって来た生物を調べる必要があります。
これに適しているのが日本のモズです。モズは捕まえた獲物を枝などに刺して貯蓄する「はやにえ」や、他の鳥の声を真似する「鳴きまね」で有名ですが、こういった島の生物の進化研究にも重要な役割を担っています。モズは過去50年以内に、これまで分布していなかった多くの離島にやってきて繁殖を始めるようになったからです。大東諸島、小笠原諸島、喜界島、トカラ列島中之島といった本土から海によって離れた島々のモズを使えば、島にやって来た生物が固有種に進化する過程を明らかにすることができそうです。
その1ツールとして私たちは遺伝子解析を進めています。固有種に進化する過程は必ず遺伝子に刻まれるからです。島のモズや日本列島のモズを網羅的に遺伝子解析をした結果、興味深い事実が明らかになってきました....。
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