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モズ研究

島に移住したモズの遺伝学研究

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島には島でしか見られない固有種が多く存在しています。

そんな島の固有種も、もとを辿れば大陸など広い本土(Mainland)に住んでいた生物がたまたま偶然島にやって来たことに始まります。

ではなぜ本土からやって来た生物は、固有種になれたのでしょうか?この疑問に答えるには、最近本土から島に自然にやって来た生物を調べる必要があります。

これに適しているのが日本のモズです。

モズは捕まえた獲物を枝などに刺して貯蓄する「はやにえ」や、他の鳥の声を真似する「鳴きまね」で有名ですが、こういった島の生物の進化研究にも重要な役割を担っています。

モズは過去50年以内に、これまで分布していなかった多くの離島にやってきて繁殖を始めるようになったからです。

私たちは大東諸島、小笠原諸島、喜界島、トカラ列島中之島といった本土から海によって離れた島々のモズを使えば、島にやって来た生物が固有種に進化する過程を明らかにすることができると考えました。

これらの近年、モズが移住した地域を含む9地域565個体を対象として遺伝解析を行いました。

その結果、南大東島への定着に成功したモズは、本土から600kmを超えた距離の移住を約30年の間に2回以上繰り返し、遺伝的多様性を維持していたことがわかりました。

一方で、本土から約900km離れた父島には、一度しかモズが移住しなかったことから遺伝的多様性が低下し、20年あまりで絶滅したことがわかりました。

複数回の移住が離島におけるモズの定着の成否を分けたことが解明され、離島での生物進化プロセスの知られざる一面を明らかにすることができました。

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